Lwp66 – 書評:鳥居『キリンの子 鳥居歌集』角川書店。【無料】

書物にはわざわざ解説するよりも、「とにかく読め」と言うほかないものが存在する。詩集や画集といった類がそれに該当するが、それでも、「とにかく読め」という妥当性を無理やりひねり出して、すなわち余分としか言う他ない「解説」という名の徒労を自ら買って出る奇特な人間が存在する。それが書評子というパン屑拾いである。しかしそれは性分だから、もうどうしようもない。しかし、今回取り上げる『キリンの子』もそうした一冊で、まあ、「とにかく読め」。

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