Lwp107 – 偶像崇拝こそリスペクトする対象を貶めてしまうのではないか

昨年刊行された、黒崎真『マーティン・ルーサー・キング』(岩波新書)は、最新のキング牧師の評伝である。人類が兄弟姉妹として共に生き、お互いの人格を尊重できる社会の創出を目指して闘い抜いた奇跡を振り返り、未来を展望する一書で …

ウジケ訊11 – 先生は自分で考えろといいますが、どこから考えればいいのやら?

【質問】 ハンドル・ネーム 彩未 ウジケ先生は、哲学的営みを大切にしていつも「自分で考えろ」といいます。しかし、どこからどう考えればいいのでしょうか? このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。→ ログイン. 会員 …

哲学入門69 – 暮らしと哲学 人間が人間らしく生きることを妨げる「前例主義」【無料】

市町村の広報紙の「おめでた」欄への違和感 市町村が発行する「広報紙」には、「赤ちゃん誕生」や「おめでた」と題した子どもの誕生を地域に伝えるコーナーがあるそうです。子どもと一緒に香川県に赴任した記者がちょっとした疑問を持ち …

Lwp105 – 読書によって人間は人間へとなり得るのではないか。

最近興味深く読み終えたのが、デイヴィッド・フィッシュマン(羽田詩津子訳)『ナチスから図書館を守った人たち 囚われの司書、詩人、学者の闘い』(原書房、2019年)である。ナチスはユダヤ人迫害を正当化するために、ヨーロッパ全 …

哲学入門68 – ウジケさんと子ども哲学(9) 「考える」ことから「自覚」へ【無料】

〔子ども向け本文〕 ・物との関係  これまで哲学的に思考すること、あるいはどのように探究するのかについて述べてきましたが、ここで少しまとめてみようと思います。  第一に、「身近なものへ注目する」ことから始めようとこの連載 …

Lwp104 – 書評:宇野重規『民主主義のつくり方』(ちくま書房、2013年)。

外交、安全保障、そして年金問題等など、政治への不信と無力感が深まっている。加えて制度としての政治(民主主義)もうまく機能していないのではないかと問い直されている。しかし、制度を容易に手放してしまうことには自戒的であるべき …

哲学入門67 – コラム:サルトルと対峙したカミュとメルロ=ポンティ【無料】

数回に渡って実存主義を取り上げてきたが、実存主義といえばサルトルという印象は拭いきれない。前回は、カミュとメルロ=ポンティを取り上げたが、二人はサルトルと対峙することで、新しい前途を示した。その意味では、実存主義をレプリ …

Lwp103 – 本音を愚痴るより建前にしがみつけ

仕事をしていると、「ウジケさんは、理想ばかり語って現実をみていない」という批判をよく受けますが、別に「理想ばかり語って現実をみていない」わけではありません。そうではなく、現実を開拓していくために「理想」という批判的視座が …