Lwp110 – 書評:アミン・マアルーフ(小野正嗣訳)『アイデンティティが人を殺す』ちくま学芸文庫、2019年。

集団への帰属欲求が、なぜ、異なる他者に対する恐怖や殺戮へと易々とつながってしまうのか? 著者は、レバノンに生まれ、フランスで長年生活している作家が「アイデンティティ」という言葉について考えをめぐらせたのが本書である。母語 …

哲学入門71 – コラム:人間の全人性を回復させる思想家・バタイユ【無料】

ニーチェの影響を受け、生と死、そして、聖なるものと穢れたものという観点から、人間と社会を捉えなおそうとした思想家がバタイユ(1897年-1962年)である。その思想史的な影響は今なお強いが、それは、バタイユが近代の生産主 …