Lwp28 – 書評:木村草太編『子どもの人権をまもるために」晶文社
子どもと直に接しながら、子どもにとって本当に必要なことについて考えたことのある人のお話を集めた本=編者・木村草太(憲法学者)。子どもの人権を守るために必要な論考は、大人の人権感覚を一新する試みになっている。
大事な何かをその手に取り戻す実験場。政治、宗教、生活、歴史、経済など各界の論客たちが思い思いの言葉を綴ります。
子どもと直に接しながら、子どもにとって本当に必要なことについて考えたことのある人のお話を集めた本=編者・木村草太(憲法学者)。子どもの人権を守るために必要な論考は、大人の人権感覚を一新する試みになっている。
岩手県の唐丹(とうに)は、何度も津波で壊滅的打撃を受けた場所です。でも、その都度、人々は海岸にまた住みつきました。津波の恐怖を忘れたのか、という意見もあるでしょうが、果たして、そうなのでしょうか?
ソクラテスの未完の宿題「真理とは何か」について、プラトンとアリストテレスはいかに応答したのか本稿では吟味したい。ある意味で、西洋哲学とは、プラトンとアリストテレスによってまかれた種子の発芽といっても過言ではない。
「椎地四郎殿御書」の背景と、真言宗について少し考えてみます。なぜ、「真言亡国」なのか?
「建築界のノーベル賞」プリツカー賞を2014年に受賞した建築家、坂茂さんは、難民シェルターや自然災害の被災者向けの仮設住宅、恒久住宅、さらに、コミュニティホールの建設で、同賞を受けました。坂さんを動かすモーティべーションの原点は?
報道自由度ランキング67位の日本の現在とは、果たして文明化された状態なのでしょうか。啓蒙思想家・津田真道は、言論の自由を抑圧することが政治的不安定を招くと指摘しましたが、これは百年以上前の言葉です。
矢内原事件の構造とは、権力からのプレッシャーを軸に、右派国家主義者が踏み込んだ攻撃を行い、そのことで過剰なまでに遠慮してしまう大学というものだがこれは今も昔も変わらない。では80年後の日本はどうだろうか。
ロックやhip-hopなど、いわゆる「洋楽」の歴史を考えると、白人音楽、黒人音楽など、人種的な区別があります。確かに、今、世界的な人気のケンドリック・ラマーやビヨンセなどは、アメリカにおけるアフリカ系アメリカンの歴史、特に、公民権運動などに戻る音楽的指向を常に、見せてくれます。
それは、とても、大事な、忘れてはならない地下水脈です。
とともに、その地下水脈は、複雑で豊かなものであるということも、忘れてはいけないと思います。
武器は無知の知という自覚と普遍的な真理への憧憬のみ。軽挙妄動のソフィストたちと戦ったソクラテスは、「特別な人間ではない」普通のひとでした。戯論に抗うことの意味を考えてみました。
人間の偉大さは、人間が自分の惨めなことを知っている点で偉大である=パンセ。人間よ謙虚になれと語るパスカルの『パンセ』は今読むべき一冊です。