哲学入門30 – 第3章「哲学と民主主義」 3.3 前史(6) ドイツ観念論
人間を限界づけたカントの批判哲学は後継するドイツ観念論によって徹底的に批判されることになる。本稿では、フィヒテとシェリングの超克を紹介する。あとがきのロマン主義批判は必見!
大事な何かをその手に取り戻す実験場。政治、宗教、生活、歴史、経済など各界の論客たちが思い思いの言葉を綴ります。
人間を限界づけたカントの批判哲学は後継するドイツ観念論によって徹底的に批判されることになる。本稿では、フィヒテとシェリングの超克を紹介する。あとがきのロマン主義批判は必見!
現世利益を全否定しようとは思いませんが、それでも宗教の重要な役割である「現世を否定する態度」よりも持ち上げられてしまうと、恐ろしいことになってしまうのではないでしょうか。
「民主主義を学習する」シティズンシップ教育とは一体どのようなものでしょうか。それは、複数性と差異のなかで一人の人間が政治的な主体であることを獲得とするものです。現代日本で最も書けている視座を提供するのが本書の醍醐味です。
ジョン・ロックの認識論と政治哲学の深い結びつきについて論じてみました。私たちが「当たり前」と認識している社会構想もロックなしにはあり得なかったことを記憶したい。
今回はヴェーバーの学問論を取り上げます。「学問の領域で『個性』をもつのは、その個性ではなくて、その仕事(ザッへ)に仕える人のみである」。ヴェーバーの指摘は、学問を越え、あらゆる分野に当てはまる黄金律かも知れません。
この国の配達時間や到着時間は恐ろしいほどに正確です。しかし、その絶対さを保証することは存在論的にあり得ません。この絶対さを強調し依存することは一種の病ではないでしょうか。
政治史の大家が「時代と向き合い歴史を学ぼうとするすべての人々に」贈る歴史論集である。右顧左眄する今こそ紐解きたい一冊である。
近代哲学は、個人の尊厳の確立に知的格闘する営みであったが、当然その社会構想は政治哲学を生み出す。ホッブズ、ロック、ルソーを取り上げ、その政治思想を概観したい。
内心の自由を尊重しようとすると「調和を乱すやつ」と言われたり、「儀礼に従うことは内心の自由を侵すことにはならない」と言われます。この言い方に潜む問題を考えてみました。
「名著を読む」で『職業としての政治』を取り上げましたので、格好のヴェーバー入門をご紹介します。真摯に自己に立ち返る姿勢こそ、古典との出会いではあるまいか。