Lwp114 – 理性や道理、あるいは理想的なるものに軸足を置くべきこと

現代世界を特徴づけるのが「反知性主義」という言葉で、その「いきほひ」は広く世界を席巻しています。反知性主義とは、市民の健全な生活感覚の立場から知的権威を盾にして民衆を小馬鹿にするエリート主義を懐疑する立場をもともとは意味 …

Lwp110 – 書評:アミン・マアルーフ(小野正嗣訳)『アイデンティティが人を殺す』ちくま学芸文庫、2019年。

集団への帰属欲求が、なぜ、異なる他者に対する恐怖や殺戮へと易々とつながってしまうのか? 著者は、レバノンに生まれ、フランスで長年生活している作家が「アイデンティティ」という言葉について考えをめぐらせたのが本書である。母語 …