Lwp34 – 書評:「ホロコースト」を理解するための3冊
今月はアウシュヴィッツを理解するための3冊を選んでみました。生還した記録、アウシュヴィッツ収容所所長の告白、そして戦争責任への個人の応答の哲学的思索の3冊です。歴史修正主義が吹き荒れる今だからこそ当事者の言葉に耳を傾けたい。
大事な何かをその手に取り戻す実験場。政治、宗教、生活、歴史、経済など各界の論客たちが思い思いの言葉を綴ります。
今月はアウシュヴィッツを理解するための3冊を選んでみました。生還した記録、アウシュヴィッツ収容所所長の告白、そして戦争責任への個人の応答の哲学的思索の3冊です。歴史修正主義が吹き荒れる今だからこそ当事者の言葉に耳を傾けたい。
中世ヨーロッパとは知的にも技術的にも、精神的にも、「冥い」時代だったのだろうか。大学は中世後期に誕生するが、ここに注目すると、実り豊かな時代であったことが理解できます。
名著との格闘こそインデペンデンスの端緒になります。現代の古典といってよい丸山の『日本の思想』には、クリアにすべき問題がたくさん指摘されておりますが、これに答えていくことが私たちの課題と責任ではないでしょうか。
「一つの宗教しか知らない者は、いかなる宗教も知らない」という言葉がありますが、宗教についての基本的な情報を提供する宗教学こそ、21世紀を生きる誰もが学ぶべき学問です。その理由を考えてみました。
現在日本を席巻する全体主義的雰囲気は、熱狂とは無縁の低温やけどのようにじわじわと浸透している。刊行から4年近く経過したが、民主主義の破壊は今だ進行中である。
西洋中世の哲学を概観する。ここでは、①哲学は神学の婢だったのかを問い直し、②中世という時代認識を改めることに重点を置きながら概説してみた。暗黒停滞の時代ではなく豊かな緊張感のある時代であることを浮き彫りにしたい。
大逆事件の本質とは、近代天皇制国家のもつ、疑似宗教性への反発です。宗教者も加わりましたが、宗教が国家をご本尊のように持ち上げることには警戒的であるべきではないでしょうか。
危機は物量の増加と人手不足といった表層にあるのではなく、会社と顧客の共犯関係が生み出す「日本流おもてなし」に存在する。そして怖ろしいことにこの弊害は、日本社会のあらゆる側面に見いだされる。
西洋哲学の二大源流がプラトンとアリストテレス。二人の真理観は大きく異なりますが、共通点もあります。それが哲学するということです。
政治学者・丸山眞男の『「文明論之概略」を読む』をたよりにしながら、古典名著へ臨む態度を考えてみました。著者を祭り上げるのではなく、生きた人間として向き合うことが肝要ではないでしょうか。