Lwp29 – 福澤諭吉論(2) 福澤諭吉にとっての「実学」
文系学部を廃止して実学教育に力を入れろという大学教育改革論。実学の元祖・福澤諭吉がこのことを聞いたらどう思うでしょうか? 丸山眞男を導きの糸にしながら考えてみました。
大事な何かをその手に取り戻す実験場。政治、宗教、生活、歴史、経済など各界の論客たちが思い思いの言葉を綴ります。
文系学部を廃止して実学教育に力を入れろという大学教育改革論。実学の元祖・福澤諭吉がこのことを聞いたらどう思うでしょうか? 丸山眞男を導きの糸にしながら考えてみました。
子どもと直に接しながら、子どもにとって本当に必要なことについて考えたことのある人のお話を集めた本=編者・木村草太(憲法学者)。子どもの人権を守るために必要な論考は、大人の人権感覚を一新する試みになっている。
ソクラテスの未完の宿題「真理とは何か」について、プラトンとアリストテレスはいかに応答したのか本稿では吟味したい。ある意味で、西洋哲学とは、プラトンとアリストテレスによってまかれた種子の発芽といっても過言ではない。
報道自由度ランキング67位の日本の現在とは、果たして文明化された状態なのでしょうか。啓蒙思想家・津田真道は、言論の自由を抑圧することが政治的不安定を招くと指摘しましたが、これは百年以上前の言葉です。
矢内原事件の構造とは、権力からのプレッシャーを軸に、右派国家主義者が踏み込んだ攻撃を行い、そのことで過剰なまでに遠慮してしまう大学というものだがこれは今も昔も変わらない。では80年後の日本はどうだろうか。
武器は無知の知という自覚と普遍的な真理への憧憬のみ。軽挙妄動のソフィストたちと戦ったソクラテスは、「特別な人間ではない」普通のひとでした。戯論に抗うことの意味を考えてみました。
人間の偉大さは、人間が自分の惨めなことを知っている点で偉大である=パンセ。人間よ謙虚になれと語るパスカルの『パンセ』は今読むべき一冊です。
善良な市民として生きることは賞賛されるべき生き方です。しかし、その社会に対してひたすら従順であることと同義であるとすれば、問題が多いのではないでしょうか。「苦しい」という叫び声を抑圧する善良さは害悪と言えそうです。
今月のまとめ書評は、「動物」に焦点を当ててみました。動物の知性はあるのかどうか。それは人間のモノサシに依存しています。そして進化とは何でしょうか? 理解を深めるための3冊をご紹介します。
ソクラテスの対話は現代社会にとってどんな意味があるのでしょうか。「無知の知」の概念を確認した上で、現代でも決して色あせない対話の意義を考えてみようと思います。