哲学入門14 – 第2章「哲学の起源と開かれた対話」2.4 ソクラテス(1)

古代ギリシアの都市国家アテナイは、言葉をもてあそぶソフィストの跋扈によって自滅する。相対主義を絶対的な金科玉条とした彼らに、本当に正しいことは何かと問い、徹底的に対峙したのがソクラテスである。本稿ではその足跡を追ってみたい。その1です。

哲学入門13 – コラム:ソフィストたちによる壟断は決して過去のアテナイの話ではない。【無料】

「万物の根源とは何か」という探求から哲学は始まったが、やがてさまざまな探求をする人間そのものへ焦点が移っていく。そこで登場するのがソクラテスだが、彼を語る前にソフィストたちの動向に目を向けたい。賢いとは、一体何なのだろうか。

哲学入門10 – 第2章「哲学の起源と開かれた対話」2.1 哲学の起源 2.2 ソクラテス以前の哲学者

第2章では哲学の起源とソクラテス・プラトン・アリストテレスといった古代ギリシアの哲学者たちの思索を概観し、「対話」に意義を論じようと思います。第1節では、哲学的探求が誕生した時とその意義を、第2節では、最初の哲学者たちの思索(万物の根源とは何かの探求)を紹介します。

哲学入門9 – コラム:目を覚ますこと、酔いから覚めること、リフレインと手を切ること、それが哲学【無料】

哲学とは徹底的に自分自身で考えること、そしてその省察が他者に開かれている営みのことだが、それは「歌うようにではなく真に話すこと、目を覚ますこと、酔いから覚めること」(レヴィナス)。常に「眠りの商人」の誘惑を退けなければならない。

哲学入門8 – 第1章「哲学を学ぶために」 1.6 哲学の存在意義 .7 全体の見通し 8 マリノフ対談抜粋

哲学は一体、何の役に立つのだろうか。役に立つという自体、実際のところ役に立たないことが多いが、それは「何のため」という意識の欠如があるからであろう。そうした根本的なところから考察するのが哲学だが、ここではその存在意義や学ぶ意義を紹介し、1章をまとめておきたい。章末に資料あり。

文系諸学が「役に立たない」として切り捨てられる現状だが、大切なことは、いったい、何のためにそれを行うのか、という意識であり、それを根本から考えるのが哲学である。本稿では哲学の存在意義と学ぶ醍醐味を紹介したい。

哲学入門7 – 第1章 1.3~5 コラム【無料】

哲学とは結局「言語」をもってしか遂行し得ない営為だからこそ、例えば、「おもしろい」だとか「難しい」と思ったことを言葉として明確にして自己に向き合わせておくことが大切になってくる。「鉛筆とは何か」といった考えるまでもないと自明に思っていることを改めて点検してみることも哲学的省察への第一歩となる。