Lwp11 – 長距離巡航ミサイルを導入する軍事力での抑止論では平和や安全は担保され得ない。
1安保法制以来繰り返されてきた懸念ですが、抑止力で平和を担保しようという発想に立つ限り、終わりのない軍拡へ突き進むことになってしまう。これで平和で安全な社会が構築出来る筈がない。
大事な何かをその手に取り戻す実験場。政治、宗教、生活、歴史、経済など各界の論客たちが思い思いの言葉を綴ります。
放佚無慙に居直りを決め込むのでもなく、極端な「かくあるべし」の奴隷になるのでもない在り方は可能なのだろうか。本連載では、そのいくつかのオルタナティブを考えてみたい。表題は思想家ソローのエッセーに倣ったもので、「生き方の原則」とでも訳せばよいか。優しい甘言を退けながら、時評と書評でその材料を提供してみたい。
1安保法制以来繰り返されてきた懸念ですが、抑止力で平和を担保しようという発想に立つ限り、終わりのない軍拡へ突き進むことになってしまう。これで平和で安全な社会が構築出来る筈がない。
本書は国家権力を「ライオン」、憲法を「檻」と喩え、憲法の基本的な考え方を概観するが、「憲法なんて私たちの生活に関係ない」と思う人にこそ手に取ってもらいたい一冊である。
政府は、企業が雇うに値する能力の向上に取り組む大学にのみ資金援助をしようと考えているが、大学はそうした能力を養う現場ではない。企業そのものが破綻しないように「専門知識に光をあてて正しい方向に導く」のが大学教育=教養教育である。「セコい」短絡的な議論が、教育を崩壊させるだけでなく、経済活動そのものまでを麻痺させてしまうのだ。
近代日本の民主主義は全て「戦後」民主主義。「今日の『戦後民主主義』の最大の課題は、それを歴史上最後の『戦後民主主義』とすることである」。
広範に共有された大きな物語が潰えた後、残ったのは、「『君が代』と線香のCMの『青雲のうた』」。近代の負荷は国家と広告(経済)と言われ、その負荷を逓減することが課題となってきて久しい。しかしながら21世紀になって、ふたたびその怪物が頭をもたげようとしている。
「嘘も100回言えば本当になる」とはゲッベルスの言葉だが、ウソの蔓延には手間暇はかからない。しかし、その反駁には膨大な時間と労力が必要とされる。基本的事実の文書化・資料化に挑戦し見事に成功したのが『「在日特権」の虚構』。差別を圧倒する歩みは始まったばかりだ。
百田尚樹『永遠の0』に「感動」することは果たして「感動」することなのだろうか。人は人間や世界といったものごとの真相に迫ること・それを正しく理解することで感動する。虚偽に感動することは感動とは程遠い「感動という熱病」「感動病」なのではあるまいか。いい話を聞きたい、いい話で泣きたいという「感動」の「消費」は辞めるべきだろう。
哲学の営みとは、こうした『あたりまえのこと』を成立させている世界をあえて『存在』とか『無』という『硬い言葉』を使って描きなおし、そこに新たな照明を当てることである。
放佚無慙に居直りを決め込むのでもなく、極端な「かくあるべし」の奴隷になるのでもない在り方は可能なのだろうか。歩きながらいくつかのオルタナティブを考えてみたい。
私たちは、それが不当であると理解しつつも、昔から続いている慣習だから変えてはならないと思うとき、それを「常識」として捉え、その非常識さを考えないようにすることがよくある。しかし、常々不満を口にする対象である「非常識」は果たして「常識」なのだろうか。今一度問うべきであろう。