名著を読む23 – アンドレ・レノレ『出る杭は打たれる フランス人労働司祭の日本人論』(岩波現代文庫)を読む。

◇ ルポルタージュを読む意味  工場にもどると、村本さんは工場長にしかられた。  「オレはここで働いて二十年になるが、休みをとらなきゃならんようなケガなんか、一度だってしたことがないぞ。ケガはおまえの注意不足のせいだ。」 …

ウジケ訊4 – なぜ、読書をしたほうがよいのか?

【質問】 ハンドルネーム:文子ママ 子どもと一緒に「ウジケさんと子どもと哲学」を楽しく読んでいます。カテゴリーが違うかも知れませんが、子どもからいつも聞かれる質問がありますので、それを氏家先生に代わりに応えて欲しく、質問 …

Lwp76 – 書評:マイケル・ボーンスタイン&デビー・ボーンスタイン・ホリンスタート(森内薫訳)『4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した』NHK出版。

マイケル・ボーンスタイン&デビー・ボーンスタイン・ホリンスタート(森内薫訳)『4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した』(NHK出版)戦慄を覚えつつ読了する。

Lwp75 – 書評:E・ヤング=ブルーエル(矢野久美子訳)『なぜアーレントが重要なのか』みすず書房。

個人的な印象から語ろう。2011年の東日本大震災以降、ひとはアーレントの著作をよく読むようになったのではないかと思う。それを裏付けるかのように、新装版や新訳が次々と生まれている。 それもそのはずである。 このコンテンツを …

哲学入門45 – コラム:冷戦の崩壊は果たして資本主義の勝利なのか?【無料】

哲学入門43 – 3.3 前史(11) 近代の経済思想 近代批判としてのアダム・スミスとマルクス 前回の哲学入門本編では、近代に洗練される経済学の潮流を紹介した。嚆矢となるアダム・スミスとその転換期のカール・ …

名著を読む22 – ジョン・ロック『知性の正しい導き方』(ちくま学芸文庫)を読む。

 人間が自分自身を導くにあたって最終的に頼ることができるのは、自分の知性です。なるほど私たちは心の諸能力を区別し、あたかも意志が行為の主体であるかのように考えて、最高の指揮権を意志に与えます。しかし実際には、行為主体であ …

Lwp73 – 書評:矢野久美子『ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』中公新書。【無料】

全生涯をかけて人間を「無効化」することと対峙し続けたユダヤ人の女性思想家がハンナ・アーレントである。本書は、その強靱で根源的な思索の軌跡を浮かび上がらせる最新の評伝である。新書で人物一人を語ることほど難儀はないが、本書は …