哲学入門24 – 第3章「哲学と民主主義」 3.3 前史(3) 近代の哲学2
近代哲学の合理主義も経験主義も無限に万能な認識ではない。その限界を見定めて統合をめざすのがカントである。今回はカントの経験主義批判を取り上げ、統合の様子を見てみたい。
大事な何かをその手に取り戻す実験場。政治、宗教、生活、歴史、経済など各界の論客たちが思い思いの言葉を綴ります。
近代哲学の合理主義も経験主義も無限に万能な認識ではない。その限界を見定めて統合をめざすのがカントである。今回はカントの経験主義批判を取り上げ、統合の様子を見てみたい。
西洋近代哲学は存在論から認識論への転回として始まった。その二大潮流が大陸合理論とイギリス経験論である。権威によらず理性と経験によって真理を探求するこの二つの試みはやがてカントによって統合される。
西洋中世の哲学を概観する。ここでは、①哲学は神学の婢だったのかを問い直し、②中世という時代認識を改めることに重点を置きながら概説してみた。暗黒停滞の時代ではなく豊かな緊張感のある時代であることを浮き彫りにしたい。