友岡雅弥のコンテンツ一覧

Salt of the Earth

「地の塩」という意味で、マタイによる福音書の第5章13節にでてきます。この13節は、次の第14節と対になっています。
イエスがガリラヤを回って、困っている人たちを支え続けているうちに、貧しい人、病の人、差別されている人たちが、たくさんイエスのあとをついてきました。そして、イエスはその人たちに、
「あなたたちは、地の塩である」「あなたたちは、世の光である」と述べるのです。
このエピソードをもとに、The Rolling Stonesは、その絶頂期の第一作目”Beggars Banquet”に、’Salt of the Earth’という曲をエンディングに据えました。
「働く人たちに乾杯!貧しき人たちに乾杯!」と続く歌詞で、ミック・ジャガーではなく、キース・リチャーズがボーカルをとっています。
このタイトルのもとに書くエセーは、歴史のなかで、また社会のなかで、多くの人々の記憶に刻まれずにいる、「片隅」の出来事、エピソード、人物を紹介しようという、小さな試みです。
※「Book Ends」配信時はスキップとなります。

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wave my freak flag high

ギターの歴史を変えたジミ・ヘンドリクス作曲の’If 6 was 9’の歌詞の中に出てくる言葉をヒントにしています。

もとは、彼の1967年の(UK、アメリカでは翌年1月)のアルバム”Axis: Bold as Love”の中の一曲ですが、映画「イージー・ライダー」の中でとても印象的に使われました。

1967年といえば、大学紛争やベトナム反戦運動などの「異議申し立て」が全世界に広がっていたころ。若者たちは、「ティーチイン」と言って、そこら中に座り込んでは、議論を戦わせていました。

また、既成の生き方から離れて(ドロップ・アウト)、ヒッピーなどの「違う生き方」を目指す動きも広範にありました。

この曲は、そういう「違う生き方」を象徴する曲とされています。「異者の旗を振ろう」という意味ですね。

このタイトルのもとで、繁栄のなかの息苦しさを突破する「違う生き方」の可能性、また3.11以降の社会のありようを考える哲学的、宗教的なエセーを綴ろうと思っています。

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Book Ends

タイトルは、ビートニク・カルチャーの後にNew Yorkが生んだ偉大な詩人の1人、ポール・サイモンがサイモンとガ―ファンクル時代に発表し、二ヶ月におよび全米1位を独占したアルバムから。このアルバムでサイモンは、市井の人々の不安や悩みをコラージュ風にちりばめています。その視点を大事にしながら、著者が読んだ本などを不定期的に紹介します。

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FUKUSHIMA FACT

福島に通い続けています。友人や仲間もたくさんできました。
でも、福島については、最初の段階からそこに住む人々について、また、その人たちの「思い」について、見過ごされてきたという気持ちがぬぐえません。放射線量とかの数値が。確かに、数値も大事なんですが、人を忘れてはいけないと思うんです。
「福島にまだ住み続けているなんて、おかしい」とかいう反原発の人の声も、時々、目にします。
でも、原発事故の被害者のかたがたが、もっとも「反原発の証人」ではないかと思うのです。その人たちの気持ちを少しでも自分のものとすることが、一番最初になすべきことではないかと思うのです。
それで、FUKUSIMA FACTと題して、そこに住む人たちの”FACT”を考えたいと思います。

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