氏家法雄のコンテンツ一覧

哲学入門

筆者は2003年4月から2016年3月まで足かけ13年あまり、創価女子短期大学において「哲学入門」を担当してきた。哲学とは自分自身の認識の更新であり、そのことが生きる標(しるべ)に練りあがる。哲学を「学ぶ」のではなく「哲学する」こと念頭に授業を創ってきたが、本連載では、紙上でそれを再現してみたい。常に考え学び続けていくことの一つのきっかけになれば幸いである。
※「ウジケさんに訊いてみよう」配信時はスキップとなります。

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名著を読む

本連載では、いわゆる古典名著と呼ばれる、主として哲学や文学に関連した著作を紹介する。古典名著とは先人たちの悩みとの格闘の軌跡のこと。その格闘を参照することは現代に生きる私たちにとっては何より糧になる。人間にしか出来ない読書という営みを通して「人間とは何か」を考えてみたい。

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Life without principle

放佚無慙に居直りを決め込むのでもなく、極端な「かくあるべし」の奴隷になるのでもない在り方は可能なのだろうか。本連載では、そのいくつかのオルタナティブを考えてみたい。表題は思想家ソローのエッセーに倣ったもので、「生き方の原則」とでも訳せばよいか。優しい甘言を退けながら、時評と書評でその材料を提供してみたい。

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ウジケさんに訊いてみよう

哲学とは「知を愛する」ことを意味します。知を愛することはどこから始まるでしょうか? それは日常生活の中で、フト疑問に思ったり、驚いたりしたときに「知への愛」が目覚めるといいます。もともとは「哲学入門」で始めた質問コーナーですが、今回、カテゴリを独立させ、「知を愛する」読者とウジケさんの相互応答の営みとして新たに設けてみました。一緒に疑問を探求してみましょう。

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ウジケさんと子どもと哲学

哲学とは日常生活の中でフト驚き、それは一体何だろうか?という探究から始まります。その意味では、子どもこそ真の哲学者といってもよいのではないでしょうか。この世に哲学「学者」はたくさんいますが、哲学者はほんの僅かしか存在しません。解説はできても考えることができない「哲学」関係者が多いといってもよいでしょう。本連載では、小学生5年生以上のお子さまと保護者やサポーターの方を対象に、子どもの「考える」ちからを伸ばすヒントを提供していこうと考えています。さあ、自ら考える旅へ出かけましょう。
※この連載は、「哲学入門」のスピンオフのため、哲学入門カテゴリにて連載します。

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ぼくは伯父さん

1950年代のフランス映画で最も好きなのがジャック・タチ(監督・脚本・出演)の『ぼくの伯父さんの休暇』という作品があります。南仏の避暑地にやってきてバカンスを楽しむユロ氏は、行く先々でコミカルな騒動を引き起こします。しかし、ユロ氏は一向に気にせず、飄々と人生を楽しんでいます。
初めてこの作品を見た高校生のころ、こういう大人になりたいと願っていたのですが、気がつけば、ユロ氏を演じたジャック・タチの当時とほぼ同世代になってしまいました。はやく「大人になりたい」と希い、時を刻んできたつもりですが、果たして同じような人間になれたのかは疑問です。
ただし気分は、「ぼくの伯父さん」のままです。同じように少し立ち止まり、あるいは少し速歩きしながら、暮らしと世界を顧みてみようと思います。

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