高校生物で学ぶ「遺伝の法則(メンデルの法則)」では、これまで「優性・劣性」という表現が使われてきた。筆者もその言葉で習ったひとりである。しかし、日本学術会議の分科会では、「遺伝の特徴に過ぎないのに、優劣があるかのような誤解を招きかねないため」、「顕性・潜性」へと改めるよう提言する報告書をまとめたそうである。報道によると「教科書の出版社は今後、提言を参考に書き換えを検討するとみられる」そうである。
大事な何かをその手に取り戻す実験場。政治、宗教、生活、歴史、経済など各界の論客たちが思い思いの言葉を綴ります。