Lwp105 – 読書によって人間は人間へとなり得るのではないか。

最近興味深く読み終えたのが、デイヴィッド・フィッシュマン(羽田詩津子訳)『ナチスから図書館を守った人たち 囚われの司書、詩人、学者の闘い』(原書房、2019年)である。ナチスはユダヤ人迫害を正当化するために、ヨーロッパ全 …

哲学入門68 – ウジケさんと子ども哲学(9) 「考える」ことから「自覚」へ【無料】

〔子ども向け本文〕 ・物との関係  これまで哲学的に思考すること、あるいはどのように探究するのかについて述べてきましたが、ここで少しまとめてみようと思います。  第一に、「身近なものへ注目する」ことから始めようとこの連載 …

Lwp104 – 書評:宇野重規『民主主義のつくり方』(ちくま書房、2013年)。

外交、安全保障、そして年金問題等など、政治への不信と無力感が深まっている。加えて制度としての政治(民主主義)もうまく機能していないのではないかと問い直されている。しかし、制度を容易に手放してしまうことには自戒的であるべき …

哲学入門67 – コラム:サルトルと対峙したカミュとメルロ=ポンティ【無料】

数回に渡って実存主義を取り上げてきたが、実存主義といえばサルトルという印象は拭いきれない。前回は、カミュとメルロ=ポンティを取り上げたが、二人はサルトルと対峙することで、新しい前途を示した。その意味では、実存主義をレプリ …

Lwp103 – 本音を愚痴るより建前にしがみつけ

仕事をしていると、「ウジケさんは、理想ばかり語って現実をみていない」という批判をよく受けますが、別に「理想ばかり語って現実をみていない」わけではありません。そうではなく、現実を開拓していくために「理想」という批判的視座が …

ウジケ訊10 – 「いい大学へ入りなさい」という忠告の裏側にあること

【質問】 ハンドル・ネーム:17歳 「資格をとりなさい」「いい大学へ入りなさい」等など親が口うるさく、辟易とします。もちろん、資格があったり、いい大学は入ることは、長い人生において利点は多いと理解しています。しかし、何だ …