ウジケ訊2 – 「世の中が狂っているのに、なぜ関心を持たないのかイライラします」【無料】

【質問】 ハンドルネーム:コゼット ウジケ先生、こんにちは。政治哲学を勉強している大学生です。政治思想史を学べば学ぶほど、現在の行く末を危惧します。個人の尊厳をそこなう政治の暴走と国境を超えた地球的問題群への後手後手の対 …

Lwp68 – 書評:山本芳明『漱石の家計簿』教育評論社。【無料】

山本芳明『漱石の家計簿』教育評論社、読み終えたが、目からウロコとはこのことか。生臭い話だが、漱石はどれだけ稼ぎ、どう使ったか--。ヒョウ柄の衣類で着飾ったおばちゃんでなくても関心のあるところであろう。近代文学研究者の著者 …

Lwp67 – 雑談ができないのは、本当にピンチです

ここ数年、考えていたことなので、自由に書いてみてもよろしいでしょうか? ……ってことで、その考えるヒントになったのは、哲学者の鷲田清一さんが『朝日新聞』に連載している「折々のことば」(2018年10月15日付1面)です。 …

哲学入門40 – :3.3 前史(10) ニーチェとニヒリズム(2)

(前回までのあらすじ) 現代世界の基礎となったのが社会現象が産業革命であるが、産業革命が生み出した人間疎外という現象に対して、思想家たちは対峙せざるを得なくなった。ニヒリズムの思想を説き、人間の生の唱えたニーチェもその一 …

名著を読む19 – 夏目漱石『私の個人主義』を読む

◇ 漱石の問い  私はこの世に生れた以上何かしなければならん、といって何をして好いか少しも見当がつかない。私はちょうど霧の中に閉じ込められた孤独の人間のように立ち竦(すく)んでしまったのです。そうしてどこからか一筋の日光 …

Lwp66 – 書評:鳥居『キリンの子 鳥居歌集』角川書店。【無料】

書物にはわざわざ解説するよりも、「とにかく読め」と言うほかないものが存在する。詩集や画集といった類がそれに該当するが、それでも、「とにかく読め」という妥当性を無理やりひねり出して、すなわち余分としか言う他ない「解説」とい …

哲学入門39 – コラム:他者に勝ることは果たして自身の安心立命になるのか=ニーチェ【無料】

哲学入門38 – 3.3 前史(9) ニーチェとニヒリズム(1) 前回の哲学本編では、ニーチェを取り上げ、その1として、寄る辺なき時代を生きる哲学としてニヒリズムの思想を概観した。ニヒリズムと聞けば、虚無主義 …

Lwp65 – 書評:フランス・ドゥ・ヴァール(柴田裕之訳)『道徳性の起源 ボノボが教えてくれること』紀伊國屋書店。【無料】

他者を思いやる心とは、生物学的に先験的に備わったものなのか、それとも後験的な教育の成果なのだろうか--。長年、チンパンジーとボノボを研究してきた著者は、彼らの生活に道徳性の萌芽を発見する。本書は人間に固有な現象とみられる …

Lwp64 – 利己主義と利他主義は対立するものなのか

フランス・ドゥ・ヴァール(柴田裕之訳)『道徳性の起源』(紀伊國屋書店)は、人間に固有とされる道徳性とは、教育によるだけでなく、生物としての個体に潜在するものではないかと示唆する一冊で非常に興味深く読んだ。本書はボノボとチ …

哲学入門38 – 3.3 前史(9) ニーチェとニヒリズム(1)

(前回までのあらすじ) 前回の哲学入門では、ジェレミー・ベンサムとジョン・スチュアート・ミルを取り上げ、功利主義を紹介した。功利主義とは、社会全体の快楽の増大や苦痛の減少を基準にして、道徳や立法の判断をするべきだという考 …