Lwp104 – 書評:宇野重規『民主主義のつくり方』(ちくま書房、2013年)。

外交、安全保障、そして年金問題等など、政治への不信と無力感が深まっている。加えて制度としての政治(民主主義)もうまく機能していないのではないかと問い直されている。しかし、制度を容易に手放してしまうことには自戒的であるべき …

Lwp85 – 書評:奥平康弘・木村草太『未完の憲法』潮出版社。【無料】

本書は、気鋭の憲法学者が碩学と憲法をめぐる過去・現在・未来を自由闊達に論じた一冊である。テーマは「立憲主義」とは何か、改憲論議をどう見るか、現代の憲法をめぐる状況と課題、日本国憲法の可能性と日本の進路等など幅広いが、気分 …

Lwp50 – 書評:ガート・ビースタ(上野正道ほか訳)『民主主義を学習する 教育・生涯学習・シティズンシップ』勁草書房。

「民主主義を学習する」シティズンシップ教育とは一体どのようなものでしょうか。それは、複数性と差異のなかで一人の人間が政治的な主体であることを獲得とするものです。現代日本で最も書けている視座を提供するのが本書の醍醐味です。

Lwp22 – 書評:高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』朝日新聞出版、2015年。絶望するまえに、ぼくたちは、ぼくたちの「民主主義」を自分で作らなきゃならない。

高橋源一郎のオルタナティブを創造せんとする、人びとを繋ぐ「ことば」への復興という試みは、党派性を超えた、人間主義の探求であるのではないか。「ぼくたちは、ぼくたちの『民主主義』を自分で作らなきゃならない」。