Salt27 – 常磐線の開通は急ぐべきか?【無料】
オリンピックを控えて、今、JR常磐線の復旧が急ピッチで進んでいます。それはいいことである反面、そうとも言えない面もあります。少しそれについて考えてみましょう。
大事な何かをその手に取り戻す実験場。政治、宗教、生活、歴史、経済など各界の論客たちが思い思いの言葉を綴ります。
「地の塩」という意味で、マタイによる福音書の第5章13節にでてきます。この13節は、次の第14節と対になっています。
イエスがガリラヤを回って、困っている人たちを支え続けているうちに、貧しい人、病の人、差別されている人たちが、たくさんイエスのあとをついてきました。そして、イエスはその人たちに、
「あなたたちは、地の塩である」「あなたたちは、世の光である」と述べるのです。
このエピソードをもとに、The Rolling Stonesは、その絶頂期の第一作目”Beggars Banquet”に、’Salt of the Earth’という曲をエンディングに据えました。
「働く人たちに乾杯!貧しき人たちに乾杯!」と続く歌詞で、ミック・ジャガーではなく、キース・リチャーズがボーカルをとっています。
このタイトルのもとに書くエセーは、歴史のなかで、また社会のなかで、多くの人々の記憶に刻まれずにいる、「片隅」の出来事、エピソード、人物を紹介しようという、小さな試みです。
オリンピックを控えて、今、JR常磐線の復旧が急ピッチで進んでいます。それはいいことである反面、そうとも言えない面もあります。少しそれについて考えてみましょう。
大阪の芸といえば、コテコテ、吉本みたいな、感じに思われるかもしれませんが、それはある意味、東京がバカにして、大阪を見た、その視線を大阪が内面化してしまったのかもしれません。
自分と違うものを憎しむ、排除するというミソジニー(女性嫌悪)や、ゼノフォビア(外国人嫌悪)が、社会に蔓延しています。
たとえば、ニューヨークやサンパウロ、ロンドン、ベルリン、北京、釜山などの空港やターミナル駅の書店に、平積みで、『どうしようもないイギリス人』『もうフランスは破滅』『日本崩壊』とかいう本が置かれているでしょうか?
でも、日本ではそんな光景が当たり前です。
そこで、ちょっと、視点をかえて、「生活」ということから見たらどうなるのか?天才音楽プロデューサー、ダニエル・ラノアの証言を紹介します。
ガーデニングの国イギリスで、新しい波が起こっています。それは、どんな「新しい」ものでしょうか?
オディロン・ルドンという、おどろおどろしい名前の画家がいます。ちょっと一部の人にはとても人気な画家です。フランスの。その画風から思いついたことを書いてみました。
福島の飯舘村に通っています。毎回、政府や行政が行おうとしている「復興事業」に、「?」と首をかしげてばかりですが、今回も「?」ということがありました。
アメリカのポピュラー・ミュージック・シーンの超大物、また、ギターの名手として、数え切れないほどのアーチストのアルバムに、スタジオ・ミュージシャンとして参加したグレン・キャンベルが、昨年亡くなりました。
中学生のころから、The Rolling Stonesとともに、大ファン(エラい趣味の傾向が違うやないか、と言われるかもしれませんが)でした。
そのグレンについて、一文、書きました。
ノーベル平和賞には、いつも記念のコンサートがあります。1993年にノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラが獄中から解放されたきっかけが、イギリスで開催され、全世界に中継された「ネルソン・マンデラ解放要求コンサート」であったことに象徴されるように、特に、平和賞受賞者や受賞団体には、ロックなどの音楽がバックアップしている例が多い。そのような背景から1994年から、ノーベル平和賞記念コンサートが開かれるようになりました。世界100カ国に中継されています。さて、今回のコンサートの主役は?
岩手県の唐丹(とうに)は、何度も津波で壊滅的打撃を受けた場所です。でも、その都度、人々は海岸にまた住みつきました。津波の恐怖を忘れたのか、という意見もあるでしょうが、果たして、そうなのでしょうか?
ロックやhip-hopなど、いわゆる「洋楽」の歴史を考えると、白人音楽、黒人音楽など、人種的な区別があります。確かに、今、世界的な人気のケンドリック・ラマーやビヨンセなどは、アメリカにおけるアフリカ系アメリカンの歴史、特に、公民権運動などに戻る音楽的指向を常に、見せてくれます。
それは、とても、大事な、忘れてはならない地下水脈です。
とともに、その地下水脈は、複雑で豊かなものであるということも、忘れてはいけないと思います。