Lwp85 – 書評:奥平康弘・木村草太『未完の憲法』潮出版社。【無料】

本書は、気鋭の憲法学者が碩学と憲法をめぐる過去・現在・未来を自由闊達に論じた一冊である。テーマは「立憲主義」とは何か、改憲論議をどう見るか、現代の憲法をめぐる状況と課題、日本国憲法の可能性と日本の進路等など幅広いが、気分 …

Lwp84 – 共感が創造する社会思想としての人権

人権を根拠付けようとする試みが非常に困難を極めることを筆者は承知している。形而上学的に挑戦すればするほど、それは一種、神学じみてくるし、かといって損得計算よろしく、功利主義的な後出しジャンケンで根拠付けようとすることには …

Lwp78 – 書評:ロバート・イーグルストン(田尻芳樹、太田晋訳)『ホロコーストとポストモダン 歴史・文学・哲学はどう応答したか』みすず書房。

「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮である」とは思想家テオドール・アドルノの言葉である。アウシュヴィッツという前代未聞の惨事は、知性と効率性が交差した20世紀を象徴する出来事である。このホロコーストという悪魔の如き …

Lwp77 – アダム・スミスの「共感の交換」

ちょうど「哲学入門」の本編でアダム・スミスからマルクスへ至る経済学史をちょっとだけ概観したので、ニコラス・フィリップソン(永井大輔訳)『アダム・スミスとその時代』(白水社、2014年)を読み直しております。 このコンテン …

Lwp76 – 書評:マイケル・ボーンスタイン&デビー・ボーンスタイン・ホリンスタート(森内薫訳)『4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した』NHK出版。

マイケル・ボーンスタイン&デビー・ボーンスタイン・ホリンスタート(森内薫訳)『4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した』(NHK出版)戦慄を覚えつつ読了する。 このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。→ ロ …