名著を読む16 – ホルクハイマー、アドルノ『啓蒙の弁証法』を読む
「何故に人類は、真に人間的な状態に踏み入っていく代りに、一種の新しい野蛮状態へ落ち込んでいくのか」。『啓蒙の弁証法』から考えてみたいと思います。
大事な何かをその手に取り戻す実験場。政治、宗教、生活、歴史、経済など各界の論客たちが思い思いの言葉を綴ります。
「何故に人類は、真に人間的な状態に踏み入っていく代りに、一種の新しい野蛮状態へ落ち込んでいくのか」。『啓蒙の弁証法』から考えてみたいと思います。
小さき者を放っておかないことは人間の義務である--。本書は、犠牲と義務の観念を手がかりにヴェイユの一貫した「他者を生かすため」の思想を浮かび上がらせる待望のヴェイユ論です。夏休みの読書にいかがでしょうか?
近代哲学の完成者と言われるヘーゲルの哲学を、弁証法、社会、歴史、人倫をキーワードに紹介しました。ヘーゲルの哲学は思索の洞窟の中で生み出されたものではなく時代との格闘で誕生したことに留意したい。
政治学者・丸山眞男は広島で原爆に遭遇しましたが、「いちばん足りなかったと思うのは、原爆体験の思想化ですね」と語っています。その意味を考えてみました。
カント哲学超克としてのドイツ観念論の試みそのものが近代社会の限界を示しているのではないでしょうか? 自我と自然との関係について考えてみました。
哲学入門でプレスナーを紹介しましたので、ちょっと深掘りしてみました。「哲学者と詩人と音楽家の国」はいかにしてナチズムを生み出していったのか--。
精神科隔離病棟での長期入院について考えみました。時間の経過を理解していても「生活の時間が止まる」のは恐ろしいことです。
経済学とはそもそも人間の繁栄を目的とした学問ですがどこか縁遠いですよね。そこで経済学をテーマに、経済学史、喫緊の問題である「格差」、そして経済学の歪みに立ち向かった宇沢弘文の著作を取り上げてみました
人間を限界づけたカントの批判哲学は後継するドイツ観念論によって徹底的に批判されることになる。本稿では、フィヒテとシェリングの超克を紹介する。あとがきのロマン主義批判は必見!
現世利益を全否定しようとは思いませんが、それでも宗教の重要な役割である「現世を否定する態度」よりも持ち上げられてしまうと、恐ろしいことになってしまうのではないでしょうか。