Lwp62 – 十五、六歳の頃、ブルックリンの通りを、わたしはペーパー版プラトンの『共和国』の表紙を外側に見えるようにして歩いていた。

十五、六歳の頃、ブルックリンの通りを、わたしはペーパー版プラトンの『共和国』の表紙を外側に見えるようにして歩いていた。その一部を読んで、余りよく理解できなかったけれども、わたしは感激し、なんとくなくすばらしさを感じていた …

Salt36 – 日本産の漆(ほとんど岩手産)が最高品質というけど

よく岩手県の野田村に行くんですけど(野田村の「ふるさと住民票」もってます)、行き方は2パターンあり、 (1)新幹線二戸駅から、340号線→281号線か、 (2)盛岡から東北道→八戸道。 後者の場合は、途中、浄法寺(地区) …

哲学入門37 – コラム:すべての人間を「人間」として扱う功利主義【無料】

哲学入門36 – 3.3 前史(8) 功利主義 前回の哲学入門では、ジェレミー・ベンサムとジョン・スチュアート・ミルを取り上げ、功利主義を紹介した。功利主義とは、社会全体の快楽の増大や苦痛の減少を基準にして、 …

名著を読む17 – カレル・チャペック『絶対製造工場』

◇ 「絶対」を「製造」する「工場」  「あれがただのガスだったらなあ」マレクは拳を固めて怒りを爆発させた。「いいか、ボンディ、だからぼくはあのカルブラートルを売っ払わなけりゃならないんだ! ただただ、ぼくはあれに耐えられ …

Lwp60 – 書評:小島毅『増補 靖国史観』ちくま学芸文庫。【無料】

天皇中心の日本国家を前提し、内戦の勝者・薩長の立場から近代を捉えるご都合主義が「靖国史観」である。これまで制度や歴史的経緯といった外在的批判は多数あったが、本書は「日本思想史を読みなおす」(副題)ことで、思想史的に内在的 …